ドラム講師になったときに支えられた言葉①
- momoko21rainbow
- 3月14日
- 読了時間: 6分
こんにちは!
今日は、私が講師になり始めたばかり時に支えられた言葉を2つのエピソードに分けて、綴りたいと思います😌🌸
エピソード①...💐
私のドラム講師人生の始まりは、15年前に遡ります。
当時、大学4年になったばかりの21歳。
周りは就活の真っ只中の春。
急遽、RCC講師にならないかとお誘いをいただき、就職先として、私はRCCドラムスクールの講師として働くことが決まりました。
そして、6月から、4ヶ月間研修を受けて、10月から本格的に、引き継いで、既存のクラスを受け持つことになりました。
その時の自分は、『夢だったドラムの仕事、ドラムの講師になれて、すごく嬉しい!』という気持ちがあった反面、正直、まだドラマーとして実績も何もない私が、本当に講師になっていいのか、という不安な気持ちもありました。
そんな気持ちもありつつ、とにかく仕事として全うできるように、生徒さんの為に、一生懸命レッスンする!と決意して、社会人としての仕事をスタートさせました。
しかし、この直後、思いがけないある壁にぶち当たる事になったのです。
それは、【言葉で伝えることの難しさ】でした。
私なりになるべく生徒さんにわかりやすく...と考えて伝えた言葉でも、生徒さんの頭からは沢山の?マークが飛んでいました(笑)
そして、その状況や自分の言葉を省みて『あ〜これは生徒さんに全然伝わっていないかもしれない』と感じて、言葉で伝えるということはどれほど難しいかということが、少しずつわかってきたのです。
当時22歳だった自分にとっては、この出来事は初めてで、ショッキングなことでした。
『生徒さんと日本人同士で日本語を話してるはずなのに、伝えたいことが伝わらないなんて...どうやって言葉で伝えれば良いのだろう?』と戸惑い、うまく伝えられない、できない自分に落ち込んでいました。
そんな中、ドラマーの鈴木ゴボーさんがホストをやっているセッションに伺いました。
ゴボーさんにRCCのドラム講師になったことを伝えると、ゴボーさんも、実は若い頃にRCCの講師だったということを教えていただきました。
ゴボーさんは既に退社されていましたが、同じ会社の講師であり、直属の先輩だったというお話を伺えて、本当に嬉しかったです。
そして、その事をきっかけに、その当時抱いていた悩みや胸の内を打ち明けさせていただきました。
「実は、レッスンの中で、生徒さん達に自分が伝えたい言葉が伝わっていないのでは...と思うことが時々あります。講師業を始めて、言葉で伝えるのがこんなに難しいものなんだとわかりました。
今のこんな私が講師をやっていいのかと落ち込むこともあって、悩んでるのですが、ゴボーさんはどう思われますか?」
その話を聞いて、ゴボーさんは、こんなことをおっしゃってくださいました。
「桃子ちゃん、良い経験してるね〜!
自分も講師になったとき、同じ経験をしたよ。
そして、その当時、猪俣先生からあるアドバイスをもらったんだ。
それは、ミュージシャン・ドラマーとして、言葉で人に伝えるって、実はとっても大事なことだということ。
『まず、言葉で生徒さんに伝えることができなきゃ、音楽やドラムで表現して、お客さんに伝えるということは、絶対にできない』と教えてもらったよ。
ミュージシャンとして生きていくなら、講師業は絶対にやったほうがいいよ!
まずは講師業を通して、生徒さんに言葉で【伝える】ということをやっていって、日々、訓練していく。
経験を積んで、少しずつ言葉で伝えていくことができれば、今度は音楽やドラムでも伝わるようになれるよ。
それがいつかミュージシャンとしての表現にも繋がっていくから。」
とお話ししてくださいました。
このゴボーさんのお言葉を聞いて、
『講師業とプレイヤー業は繋がってるのか!
伝える(表現する)ということを、講師業を通して、訓練させていただきながら、ドラマーとしても、講師としても、更に上を目指そう。これからどんどん学んでいこう。』
という、前向きな気持ちを持てるようになりました。
それから、研修としてRCCの色々な先生方のレッスンに見学に伺わせていただき、先生方がどうやって、生徒さんに伝えるのかを学ばせていただきました。
時には、自分が生徒さん達に実践して、先生方に自分のレッスンのやり方を直接、見ていただけることもあり、
『伝え方を工夫するだけで、初心者の生徒さんはわかりやすくなるよ!この生徒さんにはこんな風に伝えるといいよ!』と、アドバイスをいただけて、伝え方のコツなどを学ばせていただきました。
当時、新人の自分を育てようとしてくださった先生方に、心から感謝でいっぱいです。
そして、その期間、講師としての大切な土台を作っていただいたことで、すごく学びのある期間を過ごさせていただいたことに、とても感謝しております。本当にありがとうございました。
お陰様でその後も、研修と実践をやりながら知識を深め、伝え方のコツがわかるようになると、言葉で生徒さんに伝えられるようになってきたかも...と感じることが多くなってきました。
レッスンの中でも、少しずつですが、『生徒さんに伝わった!生徒さんもどんどん良くなってる!』と感じた時に、ものすごく嬉しかったことを覚えています。
また、レッスン後に生徒さん達と飲み会をした時には、【最初の頃、講師になったばかりの桃子先生は何言ってるかわからなかったけど(笑)、だんだんわかるようになってきて、教え方が上手になってきた桃子先生の講師としての成長を感じてます。】とある生徒さんに言っていただけて、とても嬉しかったです。
(当時の生徒さん達は、私より目上の方々ばかりでした。笑)
何よりも講師になったばかりの私のレッスンを生徒さん達は真剣に受け、ずっと辞めないで続けてくださったことや、
まだ学生でありながらも、講師をやり始めた自分を見捨てずに、温かく見守ってくださったことなど、本当に心優しい生徒さん達に恵まれたと思っています。
当時の生徒さん達に心から救われました。
それと同時に、通ってくださる生徒さんがいるから、自分は講師の仕事をさせていただけて、生徒さんがいるからこそ、成り立っている仕事なのだと、改めて、胸に刻みました。
言葉で伝えることの難しさ、伝わった時の嬉しさなどは、ドラム講師をやってみてわかったことだったので、未熟な自分にとっては、とても大きな学びとなり、
改めて、大切なことを教えてくださった鈴木ゴボーさんと猪俣先生には、感謝ばかりです。
あれから約15年の時が経ちましたが、その当時の思いは決して色褪せることなく、今も仕事に活かせていただいてます。
まだまだ未熟であり、言葉で伝えるというのは勉強中でもありますが、積み重ねてきた経験を活かして、言葉で伝えることの大切さを忘れずに、これからも生徒さんにわかりやすいレッスンを提供できたらと思っています🙇♀️🙏
ここまで長くなりましたが、エピソード①を最後までお読みくださり、ありがとうございました!
次回エピソード②に続きます...🥹🥁
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