ドラム講師になったときに支えられた言葉②
- momoko21rainbow
- 3月25日
- 読了時間: 6分
こんにちは!
今日も前回に引き続き、ドラム講師になったときに支えられた言葉のエピソード②について、blogを書きたいと思います。
エピソード②
当時、ドラム講師になったのは、大学4年生になったばかりの頃だったということもあり、まだアルバイトや少しだけの演奏の仕事の経験しかなかった私は、ドラムの仕事で働くということに対して、嬉しい気持ちもありつつも、不安な気持ちを持っていました。
その理由は、
・ドラマーとしての現場経験、実績がない
・知識や経験が不足していると感じていた
・他のドラムの先生方よりも年齢が若い
という理由で、あまり自分に自信が持てなかったのです。
レッスンに来てくださっている生徒さんにはもちろん、今の自分ができる限り心尽くして、一生懸命レッスンをしているけど、こんな経験不足の先生でいいのか...と思うこともありました。
そして、アドバイスが欲しいときや悩みがある時は、仕事で学校の教師をしている両親によく相談をしていました。
父に上記の悩みを相談すると、父はこんな風に私に問いかけてくれました。
「知識や経験は沢山あるけど、レッスンがつまらなくて、生徒さんに冷たい・自分のことしか考えてない思いやりのない先生と、
知識や経験は今はあまりないけど、少しずつ経験や知識を増やして、向上しようと頑張っている& レッスンが楽しくて、生徒さんに優しい・思いやりがある先生
もし自分が生徒になって、どちらかに習うとしたら、桃子だったらどっちの先生に習いたい?」
私は、即答で「絶対後者がいい。生徒さんに冷たい、思いやりのない先生には習いたくないよ」と伝えました。
すると、父は続けて
「今の桃子は、経験値や知識の量でいったら、他の先生よりは不足してるかもしれない。
だけど、知識や経験は、これから自分の努力次第で、どんどん増やしていけるよ。
そうやって、少しでも向上しようと先生自身が頑張っていることが生徒さん達にとってもすごく大切なことだし、現状維持のまま変わらない先生より、より良く変わろうと努力してる先生の方がいいと思ってくれるかもしれない。
知識とか経験も大切だけど、1番大事なのは、生徒さんのことを大切に思う心。
まず、今の桃子の目標として、生徒さんに対しても優しくて思いやりがある・楽しいレッスンをする先生になるというのを目指すのはどう?」
とアドバイスをくれました。
この言葉を聞いた時に、思い詰めていた考えがなくなり、肩の力が抜けたような感覚になりました。
『そうか、今の自分は、他の先生に比べたら、まだまだ未熟なところが沢山あるけど、楽しいレッスンをしたり、優しくて思いやりのある先生だったら、私にもなれる可能性があるかもしれない。
生徒さんの為にも、これから努力して、知識や経験を積み重ねていこう。
そして生徒さんにとって1番のドラムの先生だと思っていただけるように頑張ろう!』
と考えられるようになりました。
今まで過去や現状しか見ていなかった自分ではなく、現在・未来の自分を想像することでどんな先生になりたいのか...を考えるきっかけにもなったので、アドバイスをして、背中を押してくれた応援してくれた父に、とても感謝してます。
その後、新しい目標ができた私は、知識を増やすために、まずは色んなジャンルを演奏できるように勉強に励みました。
ご縁があった横浜のサンバチームのリーダーの方と連絡を取って、サンバの楽器やフレーズを教えてもらったり、
ラテンドラムのフレーズを知るために、コンガなどの打楽器にも挑戦したり、
あまりやったことがなかったジャズのセッションに行ってみたり、
カナダに1週間ドラム留学に行き、世界中から集まったドラマーの生徒のみんなと一緒に、デニスチェンバースやジョバンニ・イダルゴなど、世界中で活躍してる一流の先生方のドラムレッスンを受けたり...など
今まで自分が触れる機会が少なかったジャンルやドラム留学なども積極的に取り入れて、1から勉強し直しました。
知識が増えると、点と点が繋がって、線になり、「ここでこれが繋がってるのか!面白い!」と感じることも多々あって、音楽を勉強する楽しさを学んだように思います。
因みに、ドラムのプチ留学は、私の人生の転機にもなり、海外での文化・先生方や生徒のみんなとの温かい交流のおかげで、それまでの固定観念や狭い価値観が無くなり、すごく視野が広くなりました。
人間的にもドラマー的も、本当に変わるきっかけを与えてくださったと思っています。
Dear Canada's Friends & UDC Staff & Teachers !!!!🇨🇦🇺🇸🇩🇪🇵🇷🇯🇵
Thank you very much😭🙌💕💕💕
またその後も、有難いことに、先輩ミュージシャンの皆様とのセッションライブを始め、アーティストさんのサポートなどの現場の仕事のお声掛けをいただけることもあり、大切な経験をさせていただける機会もどんどん増えていきました。
私自身、アーティストさんのサポートの仕事をするのがずっと目標だったので、やりがいのある夢を叶えられて、とっても嬉しかったです。
それに加えて、現場では、貴重な現場経験でしか感じられないことや学んだことは、必ず生徒さんに伝えて還元しようと思っていたので、
実際に自分が得た知識や現場経験を、直接、生徒さんにレッスンで伝えて、教えられることも、とても嬉しいことでした。
さて、そんな日々を過ごしていたある日、スター教室の蒲田教室に通ってくださっていた男性の大人の生徒さんから、こんな言葉をいただきました。
「今まで、色んな先生にドラムを習ってきたけど、ドラムの先生の中で、僕は桃子先生が1番だと思ってます。
自分にとってのドラムの先生は、年齢とか肩書きとかそういうのは関係ないと思っていて、レッスンの中で桃子先生の一生懸命な想いが伝わってきます。
いつもわかりやすく教えてくれて、ドラムが楽しいと思うレッスンをしてくれてありがとうございます。」
と、直接的な言葉とお手紙で伝えてくださいました。
この言葉をいただいたときに、嬉しくて涙が出ました。
『今まで、ドラムの講師業を頑張ってきてよかった💕目標にしていた生徒さんの1番のドラムの先生になれたなんて...こんな嬉しいことないなぁ』と思いました。
この言葉を伝えてくださった生徒さんに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、習いに来てくださってる生徒さん達のおかげで、少しずつ自分にも自信が持てるようになり、より一層、ドラマー・ドラムの先生として向上していきたい!と思いました。
また、自分自身が目指していてロールモデルの先生でもあるkimie先生や師匠の村石先生も、本当に沢山の愛と思いやりがあり、生徒さんの気持ちに寄り添ったレッスンをしてくださるので、そんな素晴らしい先生方に少しでも近付けるように、これからも努めていきたいと思っています。
まだまだ講師として勉強中ではありますが、通ってくださっている生徒さんに感謝の気持ちを忘れず、これからも生徒さんのお役に立てられるよう、楽しくレッスンできればと思います😌💓
長くなりましたが、ここまでご覧くださり、ありがとうございました!
次回は、3月レッスンの様子についてお伝えします💐🌸
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